そして、はっきりとした口調でこう告げた。
「雫さまのお体が完治するまで、雫さまはもちろん、司さま桃さま圭さまのサポートは佐伯家にお任せ下さいませんでしょうか」
『え……』
え……?
ダンディーおじさま、この佐伯記念病院の院長で、佐伯くんのお父さん。
このお方はいったいなにを……。
「あなた、それは名案ね!ぜひそうしましょう!!でないと申し訳が立たないわ。なんとしても新木家一族のお役に立たなくては!!
」
ベージュマダームも張り切った様子で近づいてきた。
『え、えっと……それは大変助かりますが……』
お父さん、戸惑っちゃってるよ。



