~花凛side~

『この学校、広いよ・・・』




入学早々、迷子になった私。




『どうしよう・・・』




こんなことなら、美涼と一緒に居ればよかった。




過去を悔やんでも、遅いのにね。




そんな時、





?「大丈夫か?女の子が1人で危ないで?」





急に掛けられた言葉に驚いて顔を上げたら、




?「え、マジの当たりやん/////」




そう言って顔を逸らされた。




余程、私の顔が哀れだったんだろう。




自覚してるけど、




やっぱり悲しい・・・。




?「え、な、なんで泣き始めるんや!?




あと、涙目で上目遣いは反則やろ/////」




ん・・・?変なこと言い始めたよ、?




私の頭に?マークが浮かんでいると、




光「あ、俺の名前まだ言ってなかったわな!




俺は奥山 光(おくやま こう)




クラスは・・・1Bやで!ニカッ」




『私と、同じ・・・』




大人っぽい容姿だから、




先輩だと思った。




光「え!マジ?




1年間宜しくな!」





『よろしくお願いしますっニコッ』




光「お、おぅ/////




あ、名前聞いてもええか?」




『あ、瑞沢花凛です。』




光「花凛ちゃんな、



俺のことは光って呼んでな〜




タメでいいで!」




『あ、うん!




宜しくね光!ニコッ』




光くん、モテるだろうなぁ・・・




ちょっと、チャラそうだけど(苦笑)




光「はよ体育館行かな、入学式始まるで!」




『あ、うん!行こっ』




外で舞う花々が




これからの高校生活を




祝福しているかのように




ひらひらと




舞い散ったー・・・。