両親がどれだけ不器用で間違っているように思える行動をしていても、翔琉がどれだけ場馴れしているように見えても本当はいつ殺されてしまうのだろうと怖がっているのだと。だから今回、両親も悲しんだんだと。

「ごめん」

「ごめんで許せるかよ！もう絶対、こんな事しないって約束しろ！」

「分かった。約束する」

約束するとしか言えなかった。たぶんこれから先、同じような事が起きたら間違いなく同じ行動を取ると思う。だって、そうしないと翔琉たちを助けられないから。でも、今は気休めでも嘘でも良いから約束すると言わないと本当に許してくれなさそうだったから。それに、一応病院だから大きな声を出すのはまずいと思って。