今日私を拐った人の弟かな。犯人が電話で私を捕まえたとか何とか言ってたし、味方に言っているような喋り方だったし。何より、顔が少し似ている気がする。
近くにあった包帯を巻きながらそんな事を考えていると、刑事が来たみたいで大人しく捕まった。まぁ、刃物を突き付けられそうになったんだけどバレないように近付いてくれていた羽季が助けてくれたんだよね。翔琉は美幸ちゃんを抱き締めて落ち着かせているみたいだけど、良い感じの仲にでもなったのかな。
「ありがとうね、羽季」
「バカか!!殺されたらどうするつもりだったんだよ!!」
笑いながら感謝すると、羽季は怒鳴り声を上げた。また、羽季に気付かされている私がいた。人を心配するってそういう気持ちなんだって涙を浮かべている羽季を見て思い出した。
近くにあった包帯を巻きながらそんな事を考えていると、刑事が来たみたいで大人しく捕まった。まぁ、刃物を突き付けられそうになったんだけどバレないように近付いてくれていた羽季が助けてくれたんだよね。翔琉は美幸ちゃんを抱き締めて落ち着かせているみたいだけど、良い感じの仲にでもなったのかな。
「ありがとうね、羽季」
「バカか!!殺されたらどうするつもりだったんだよ!!」
笑いながら感謝すると、羽季は怒鳴り声を上げた。また、羽季に気付かされている私がいた。人を心配するってそういう気持ちなんだって涙を浮かべている羽季を見て思い出した。



