どうして私がと思いながら下に降りると、彼はボールを叩き付けては触れてを繰り返し始めた。そして、そのまま私の後ろに見えるリングを目掛けて走り出した。でも、私も兄の練習に付き合っていて初心者という訳ではない。彼がボールに触れる前に触れて私が入れるためのリングへとそのまま走った。
体育館が丁度良い室温のせいか、体調が良いからなのか。背中から翼が映えているかのように体が軽い。
「ありがとうございました」
彼は手加減しているのか、ボールが簡単にリングへ入ってしまった。たまたま入っただけ、偶然入っただけと思いながら彼に頭を下げた。さっさと家に帰りたかったから。でも、彼はそれだけじゃ済まなかった。俯いて座り込んでしまっていたから、女に負けてしまった事実や手加減した事を後悔しているのかと思っていると後ろから抱き上げて飛び跳ねながら喜び始めた。
体育館が丁度良い室温のせいか、体調が良いからなのか。背中から翼が映えているかのように体が軽い。
「ありがとうございました」
彼は手加減しているのか、ボールが簡単にリングへ入ってしまった。たまたま入っただけ、偶然入っただけと思いながら彼に頭を下げた。さっさと家に帰りたかったから。でも、彼はそれだけじゃ済まなかった。俯いて座り込んでしまっていたから、女に負けてしまった事実や手加減した事を後悔しているのかと思っていると後ろから抱き上げて飛び跳ねながら喜び始めた。



