もう学校に行きたくない。

そう思い始めたのははいつ頃だったか…。

あれはそう。確か小学校5年生の時。


「ねぇねぇあかりちゃん!」

「なに?」

「クリスマス何貰った?」

「ん〜図書カードかな?」

「そうなんだ〜!私はね!みみもっち貰った!みみがすっごいもちもちしてて可愛いんだよ!みみさわりながら色んな動物育てられるの!」

「へ〜いいな!可愛い!!」

「あかりちゃんは図書カードで何買うの?」

「ん〜本?」

「それは当たり前じゃんw」

「あ、みかちゃんは何貰った?」

「ん〜とね〜ピアノの楽譜買ってもらった!」

「おぉさっすが〜!」

「サンタさんも含めて2つ!」

「あ!あかりちゃんはサンタさんに何貰った?」

「あ…洋服もらったよ!」

「凄いね!でもあかりちゃんの家ってお母さんだけなんでしょ?大変なのに優しいね!」

「あ、みさきちゃん!」

「……」

「あ、ごめんね!!」


そう。

私はもう、“お母さん1人なの大変だね”なんて言われるのがもう嫌になったの。

同情されるのはもう嫌。

それにそれは友達だけじゃない。