カゴの中の鳥

涼介 side

弾いてくれた…


俺は迷わず、歌い始めた。
手を止めずに、愛華は
びっくりした様子で俺をみる…
愛華は弾き続ける。
俺は歌い続けた。


弾き終わる頃、愛華の目から
大粒の涙がこぼれ落ちていた…


『愛華…』


俺は彼女の顔を覗きこむ、
俺の顔を見るなり、
彼女の口が動く…
声は出てないけど
はっきりと分かった。


"R…?"


『うん、見てくれてたんだね』


うなずく、彼女。