カゴの中の鳥

気がつくと
また、あのベッドの上、、

私、死ねなかったんだ…
最初から、首を切っておけば…

『気がついた?』


白衣をきた人。


『えっと、愛華ちゃんだったね?
僕は加藤です。
ここの、専属の医者…てとこかな。
気分は悪くない?』

声が出ない
返事をしようとするも、
声が…

『辛いよね、僕は
君たちの体の治療、あとは
心のケアをしてるんだ…』


君たち…?


『あ~…まだここの事は
知らないかな?』


うなずく、私。


『ここはね、他にも
いろんな女の子達がいるんだよ。
辛い思いをしてるのは
君だけじゃない。』


うつむく、私に


『とにかく、今は
体を治そう、2度とこんな真似は
しないって
僕と約束して、、』


頭を縦にも横にも振らない私を見て
先生は苦笑い、
私の頭をポンポンして
また来るね、と去って行った…