うちの社長は心配性です!

「もし...も、し」

郷『行っていーか?』
「ん。」

喋るのはやっぱ辛くて短い返事がやっと

郷『今から行くから待ってな?』
「ん。」

私が応えると一方的に電話は切られた

少しするとガチャっと音がして郷田くんが来てくれた

郷「大丈夫...ではなさそうだな」
そう言うと頭をポンッと撫でる

「き…つぃ、かも…」
息苦しさからはぁーっと溜息のように深呼吸する


自分を繕う余裕はなくて会社では見せられない姿になってる

切なそうな顔をして私の頭を撫でる

郷「なんか、欲しいもんは?」
優しく尋ねられる

そんな調子で病院の受付時間まで側に居くれた

歩く時は肩を借りながらやおんぶで病院へ行く