少しでも目を閉じてしまうと後がつらくなるから何としてでも起きて仕事をしないといけない。
書類の計算をして提出、計算して提出、計算、提出、を繰り返すうちに頭の中がぼんやりしてきた。
絶対に眠くなる。
「千鶴さーん」
「はい」
部長が呼んでいる。
「ここ、計算間違えているよ。
前のページからずれていた」
「す、すみません!
すぐに直します。
本当にすみません」
いつもなら間違えない計算なのに……。
「疲れていると能率も上がらないし、休んだ方がいいよ。
迷惑とか考えないでゆっくり休みな。
もっと大きなミスする方が大変だから。
初めての大仕事だったから気合い入ってつい朝方まで頑張ったんだろう」
「……そう、ですね……」
俺も新人だった時は同じだった、と言われているような気がした。
わたしも熱血漢なのだろうか。
「そうですよ、千鶴さん」


