男の子がこの場所に居たという事はここはこの子の部屋の可能性が高い。
一体何者何だろう。と思ったけれど、そんな考えを振り払う様に軽く頭を振った。
濡れた髪が頬にペシペシと当たる。
今は兎に角ここが男の子の部屋だろうが、なかろうがいつまでもこんな冷たい床の上に寝かせて置くわけにはいかない。
私の濡れた体で申し訳ないけれど、床に横たわる男の子の背中と膝裏にソッと腕を差し入れた。いわゆる姫抱きだ。
(う!…おもっ!!)
簡単に持ち上がるとは思っていなかったけれど、予想以上の重さに腕と足がブルブル震える。
確か私の弟が13歳で50㎏位だったから、同い年位に見えるこの男の子も同じ位の体重があるのだろう。だったら私とそう変わらない事になる。
流石に姫抱きは無理だと早々に諦め、出来るだけ男の子の体を持ち上げて軽く床を引きずった。
近付いたベッドに思う。どうしてこの高級そうなベッドはこんなに高さがあるのだろう。軽く私の腰程まであるそのベッドに私と変わらない重さの男の子を乗せるのは困難に近い。
(…あぁ、もう)
げんなりとしながらも、ふぅっと溜め息を吐き出して一気に抱える腕に力を入れた。
一体何者何だろう。と思ったけれど、そんな考えを振り払う様に軽く頭を振った。
濡れた髪が頬にペシペシと当たる。
今は兎に角ここが男の子の部屋だろうが、なかろうがいつまでもこんな冷たい床の上に寝かせて置くわけにはいかない。
私の濡れた体で申し訳ないけれど、床に横たわる男の子の背中と膝裏にソッと腕を差し入れた。いわゆる姫抱きだ。
(う!…おもっ!!)
簡単に持ち上がるとは思っていなかったけれど、予想以上の重さに腕と足がブルブル震える。
確か私の弟が13歳で50㎏位だったから、同い年位に見えるこの男の子も同じ位の体重があるのだろう。だったら私とそう変わらない事になる。
流石に姫抱きは無理だと早々に諦め、出来るだけ男の子の体を持ち上げて軽く床を引きずった。
近付いたベッドに思う。どうしてこの高級そうなベッドはこんなに高さがあるのだろう。軽く私の腰程まであるそのベッドに私と変わらない重さの男の子を乗せるのは困難に近い。
(…あぁ、もう)
げんなりとしながらも、ふぅっと溜め息を吐き出して一気に抱える腕に力を入れた。
