続く諒太の言葉に、彩実は目の奥を熱くした。
どれもこれも的外れだ。
彩実が晴香を恋人と別れさせて以来、晴香は彩実への敵意を隠そうとしない。
普段は離れにこもったきりで顔を合わせる機会はそれほどないが、ことあるごとに彩実の足をひっぱるようなことばかりをしている。
それほど別れた恋人を心から信じ、愛していたのだろうが、彩実は自分がしたことを後悔したことは一度もなく、今後もないだろうと思っている。
晴香が付き合っていた男は、諒太が言ったとおり一流商社に勤めるエリートだった。
フランス語を話せる帰国子女で、賢一の知り合いを通じて如月家に紹介された晴香のフランス語の家庭教師だった。
その男と晴香はほどなくして付き合うようになったのだが、口が上手でいつも笑っているその男を、彩実は信用できなかった。
そんなある日、彩実は打ち合わせで訪ねたホテルのロビーで、その男が若い女性の肩を抱き歩いているのを見かけた。
気になって後をつけると、ふたりはキスを交わしながら客室に入っていった。
もともと信用できない男だと思っていた彩実は、すぐに浮気だと断定し、晴香が留守にしている時間を狙ってその男を家に呼び出した。
彩実から嫌われていると気づいていた男は、何故呼び出されたのかを察していたようで、普段の人の好さそうな仮面を外し、ふてぶてしい態度でやってきた。
彩実も躊躇することなくホテルで女性と一緒にいたところを目撃したと告げ、晴香と別れるように迫った。
もしもその男がごねれば、気は進まないが如月家の顧問弁護士を呼んで話をつけてもらおうとも思っていたが、意外にも男はふたつ返事で受け入れた。
けれど、ホッとしたのも束の間、男は突然彩実をその場に押し倒したのだ。
屋敷の奥にある書斎で話をしていたのだが、人払いをしていたこともあり、ふたりきり。
どれもこれも的外れだ。
彩実が晴香を恋人と別れさせて以来、晴香は彩実への敵意を隠そうとしない。
普段は離れにこもったきりで顔を合わせる機会はそれほどないが、ことあるごとに彩実の足をひっぱるようなことばかりをしている。
それほど別れた恋人を心から信じ、愛していたのだろうが、彩実は自分がしたことを後悔したことは一度もなく、今後もないだろうと思っている。
晴香が付き合っていた男は、諒太が言ったとおり一流商社に勤めるエリートだった。
フランス語を話せる帰国子女で、賢一の知り合いを通じて如月家に紹介された晴香のフランス語の家庭教師だった。
その男と晴香はほどなくして付き合うようになったのだが、口が上手でいつも笑っているその男を、彩実は信用できなかった。
そんなある日、彩実は打ち合わせで訪ねたホテルのロビーで、その男が若い女性の肩を抱き歩いているのを見かけた。
気になって後をつけると、ふたりはキスを交わしながら客室に入っていった。
もともと信用できない男だと思っていた彩実は、すぐに浮気だと断定し、晴香が留守にしている時間を狙ってその男を家に呼び出した。
彩実から嫌われていると気づいていた男は、何故呼び出されたのかを察していたようで、普段の人の好さそうな仮面を外し、ふてぶてしい態度でやってきた。
彩実も躊躇することなくホテルで女性と一緒にいたところを目撃したと告げ、晴香と別れるように迫った。
もしもその男がごねれば、気は進まないが如月家の顧問弁護士を呼んで話をつけてもらおうとも思っていたが、意外にも男はふたつ返事で受け入れた。
けれど、ホッとしたのも束の間、男は突然彩実をその場に押し倒したのだ。
屋敷の奥にある書斎で話をしていたのだが、人払いをしていたこともあり、ふたりきり。

