「何年経っても『好き』以外、見つからない。だから、今度こそ俺のそばにいてほしい」
「……っ」
四年前と少しも変わらない咲の想いを聞いて、まちがっていたのかなって思わされた。
「俺の幸せは葵のそばにいることなんだ」
「わ、私も……」
我慢できずに自然と言葉が漏れた。
「咲が、好き……っずっと、忘れられなかった……っ」
絡まった指先に力を込める。これが今私にできる精いっぱい。目覚めたら、気持ちを伝えようと決めていた。
目の前にいてビックリしたけど……。
やっぱり好きだなって、咲じゃなきゃダメだなって思わされた。
「好き……咲が好き。ずっとそばにいたいよ」
私も咲と同じ。どれだけ忘れようとしてみても、どんなに考えないようにしてみても。
いつまで経っても──。
『好き』以外、見つからなかった。
だから、もう二度と今度こそ、繋がったこの手を放したくはない。
咲との未来を信じたいんだ。
「葵。俺、二度と離す気ないから──」
「うん……」
「永遠に俺のそばにいて?」
耳元で甘く優しく囁く声に、胸の奥底がキュンと疼いた。
これからも、こんな日々がずっと続いていけばいい。
そんな願いを込めて、私はゆっくり頷いた。
これからは信じた未来を、一緒に歩いていこう。
なにがあっても私たちならきっと大丈夫。
ねぇ、大好きだよ──。
Fin.



