一生に一度の「好き」を、全部きみに。


本当は認めてほしいんだって、心の底では願ってる。

「わ、私……」

「なにも言うな。葵の気持ちはわかってるから」

そう言って絡められた指先。咲の手のひらの温もりにほだされて涙が浮かんだ。

『葵の気持ちはわかってるから』

この手を握り返してもいいの……?

咲のこと、傷つけちゃうんだよ……?

私はいなくなるのに……。

認められたいと思いながらも、そんな風に思うなんて。

頭の中がぐちゃぐちゃだ。

「先のことなんて考えるなよ。今の葵の正直な気持ちを、教えてほしい」

「……好き」

もう隠しきれないよ。

「咲のことが、好きだよ……。大好き、だよっ……。私の方が、毎日毎日考えてたんだからぁ……!」

想いが爆発して一気にあふれた。

「わ、私だって、どうして咲なんだろうって思ったよ……。最初はめちゃくちゃ、苦手だったもん……っ! でも、いつの間にか好きになってたの……っ」

涙が流れて指で拭った。泣き顔を見られたくなくて、首を思いっきり反対側に向ける。

「……おせーよ」

返ってきたのは、小さな小さな声。

「言うのがおせーんだよ」

「な、なによ、素直になれって言うから言ったのに」

スンッと鼻をすする。涙で顔がぐちゃぐちゃだ。