「今日はハムトーストと卵とサラダ。スープにするつもりだったけど、いいかな?」
 「うん。ご飯は何でもいいんだよ。緋色ちゃんが無理なくて。大変な時は外で食べてもいいんだから。」
 「ありがとう。………でも、なるべくは作りたいんだ。料理も上手になりたいし。」
 「もう上手なのにね。………俺も君の手料理が食べられるのは嬉しいよ。」


 泉は「ご飯楽しみだな。」と言いながらベットを出てトレーニングの準備をし始めた。
 それを見て緋色は「私も頑張ろう。」と、心の中で決意して、着替えを済ませてキッチンに向かった。




 「今日は結婚指輪を決めにいく日だね。どののブランドがいいとか決まった?」
 「ううん。いろいろ調べたんだけど、よくわからなくて…………。泉くんが何か好きなお店とかあるならそこで大丈夫だよ。」
 「そっかー。んー………じゃあ、何店か見てまわろうね。」
 「そうだね。」



 緋色と泉は、向かい合ってご飯を食べながら今日の予定を話していた。
 今日は、2人も休みのため結婚指輪を探しにいくことになっていた。引っ越しや家具などを買いに行ったりしており、なかなか買いにいけなかったのだ。