「いや、1人で行くよ」

「佑海っ!ダメ、絶対に1人にしない。」


ひまがあだ名じゃなくて名前で呼ぶ時は本当に心配してくれてるってこと。でも、


「大丈夫。この学校に、あの事を知ってる人なんていないよ···きっと」



だから、大丈夫。1人で行く。そう言ったら
わかった。じゃあ玄関で待ってるよ、と困ったように微笑んでくれた


「ありがとう!さっさと終わらせてくる!」

「うん。あ、でも何か危ないと思ったらすぐ連絡すること!いい!?」


「っはい!」

「よしっ!ニコッ」


ひまには、あぁ言ったけどモヤモヤしたままだった
そんなに考え込んでたのか授業もSHRも終わってついに放課後



じゃあ行ってくる。と、ひまに言って体育館裏に行った


そこには、5人組の女子がいた
え、なにリンチ?なんて呑気に考えてたら、リーダーっぽい女子が


「あなたが天川佑海?」

「····?はい」

「ふーん。あんたさ、あたしの彼氏たぶらかすなんてどういうつもり?」


あぁやっぱりか。


「いやいや、たぶらかしてなんていません!」

「じゃあ、なんで!?あんたなんかに告白なんてしたのよ!?」


「そんなこと知りません。本人に聞いてください。」


あくまで正論を言ったのになぁ。それでも頭に血がのぼったのか顔を真っ赤にした人が


「なっ····!あんたなんか····っ!」


手を上げたから叩かれるっ!と思って目を瞑って痛みを待ったのに、パシンって音がしたのに頬に痛みはこなくて恐る恐る目を開けると


そこには、学校1のイケメンと噂され、入学式で出会った深いコバルトブルーをもった