最初は困惑していた瑞希くんがだんだん嬉しそうな顔に変わる。

そして優しく抱きしめて私の耳を甘噛みする。

「……んっ。」

「嬉しい。先輩、可愛い。」


嬉しい?可愛い?

何で?

めんどくさい女って思わないの?


「ふふっ。先輩、今まで不安にさせてすみません。」

少し笑いながら謝る瑞希くん。

表情からして私を嫌だとは思ってないみたいだ。

それは安心したけど、何で笑ってるの?

「俺、先輩が初めてですよ?」

「……え?」

「付き合ったのも、キスしたのも、それ以上も全部。」

「……うそ……。」

ホントに?

ならどうして……。

「考えてるんですよ。先輩がどうしたら気持ちよくしてくれるのかとか。」

「…あ……あぁ……ん……。」

「こうしたらいいのか、ここを責めたら感じるのかとか。」

「……んっ……あ……ふ……。」


話しながら私が気持ちよくなる場所や感じるところを責め立てられ、自然と声が出る。

「そういう風に考えて先輩に触れると体が勝手に動くんです。キスも、こんなキスを先輩としたいなって思っていたのを実行しているんですよ。」

両手で私の顔を包み込み上を向かせられ、唇を塞がれた。

だんだんと激しくなってくるキス。

舌が激しく絡まる度につま先がビクビク震える。

こんなキスを私としたかったの?

いつからそう思ってた?

ゆっくりとベッドに押し倒されてさらに激しく求め合った。



瑞希くんは今日も優しく起こしてくれる。

世界中探しても私をすんなり起こすことができる人は瑞希くんだけだ。

ずっと一緒にいようね?瑞希くん。