おさげをした小さい女の子が、シクシクと泣いていた。

黒いワンピースを着た女の子。

その空間は真っ白で、なになかった。

シクシクと泣いてきたわたし。


あぁ、あの子はわたしだ。

「お父さんー!」

お父さんのお葬式の日の幼いわたしがないている。

忘れもしない.この日のこと。


いきなりお父さんがいなくなって、
お葬式の日泣いていた。

大好きなお父さんがいきなりいなくなって
悲しくて仕方なかった。

「僕がそばにいるから。ずっと」
小さいわたしの手をギュッと握ってくれている小さい男の子。

私より頭一つ大きい男の子は、思い出した。



縁だ。

何度も今まで見てきた夢のなかでら、はっきりと男の子の顔は見れなかった。


「僕がずっと君を守るから。大丈夫だよ」

縁はあの時から私を守ってくれていた。