ゆきとside

そんな悲しげなあかりちゃんの顔を見るのは
胸が締め付けられる…

あかりちゃんを笑顔にしたい。

『歩夢、ママの好きな花知ってる?』

『しま、ひままり、んー、ひままり?』

『あ、ひまわりね』

『うん!!』

歩夢ぅ、お前はなぜそんなに可愛いんだ…
俺はギューッと歩夢を抱き締めた。

『ゆきくん、いたい』

『あ、ごめん、ごめん。
なぁ、歩夢。
ママが笑顔になるように
一緒にひまわりの花かご作ろっか』

『うん!!』

ベタだけど、それくらいしか
思いつかなかった。