隣の部屋

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「ユウキ君待って!」

そう叫んで、私は思いっきりドアを開けた。

今思えば知らない人の家に、叫びながら入るって…

玄関から続いた廊下の先に、ユウキ君と、ユウキ君よりさらに大きい男の人が立っていた。

「ユウキ君待って!
ナナとマリ、酔っ払ってたら帰せないよ。
お酒飲んだなんて知られたら…
だからお酒抜けるまでいさせて!!」

固まる男子二人



「あっ…」



「…………すみません…」

いきなり声も態度も小さくなる私。

だって……

ユウキ君と一緒にいる人

金髪の短髪で
目つきがさらに悪くて

ユウキ君よりさらにガタイがよくて

絶っっ対ヤバい人!!

私はものすごく後悔した。
なんで勝手にヨソの家入った!?私!!(泣)