茶色の髪の毛が胸のあたりまで伸びて

毛先が大きくカールしている



白いダウンジャケットに

黒いミニスカート

細くスラッと伸びた足には

網タイツと

黒いブーツ

バッチリメイクの大きな瞳には

青いカラコンがキラキラ光っている。

この距離でもわかるくらい


いい匂いがした。



その女の子の大きな瞳には

腕を絡ませたあの人しか

見えていない


「ケイタにもハヤトにも電話したのにでないし!」
「え〜??まじで?!」

「修ちゃん!凄く格好良かったね〜!!」




腕を絡ませたまま

近くにいる男の子達と親しげに話をしている。

その子の後ろから


別の女の子が3人

ツカツカと歩いて来て


空いている席に

躊躇せず

座っていく。

みんな

親しい関係なんだと思った。


「修ちゃん、なんか食べたい!買いに行こうよ〜!」

そう言ってはしゃいだ女の子が

目の前で固まっている私に気付いた。