胸が大きく高鳴って

鼓動が速くなる



ユウキ君のお兄さんは大漁旗を神主さんに手渡した。



周りからは大きな歓声と拍手が鳴り響く。



ドキドキが自分でも怖いくらい止まらない



イブの夜から


本当は何度も何度も頭をよぎった。

その度に

振り払った記憶



その気持ちがなんなのか


たった一度

たった一瞬

隣に座っただけなのに

私から消えてなくならない


この気持ちがなんなのか


私は





はっきりわかった気がした