ドーン!

ドーン!


大きな太鼓の音が響く。

いよいよ始まるみたいだ。

ここにくるまであまり乗り気じゃなかったのに

ワクワクしている私がいた。


港の中心に


とても大きくてド派手な大漁旗を

担いだ男の人が現れて


神主さんと向かいあった。



あっ……


「修司君!」

マリが言った。


大漁旗を担いでいたのは



ユウキ君のお兄さん、




だった。