この町で一番大きいという神社は海沿いの小高い丘の上にあった。

丘から港が見下ろせて

港には上半身裸の男の人がたくさんいた。

気温は10℃

かなり寒いはず…

それなのに、見えない熱気がすごい。


神社も港も手筒花火を見に来た人で溢れかえっていた。



大晦日の手筒花火は、
海の事故がなかった年に行われるそうで、海への感謝と、来年もまた無事に漁が行えるようにという祈りを込めて

成人を迎えた男性が持つことを許されるのだそうだ。

また、

6地区に分かれて、迫力やパフォーマンスを競うという楽しみもあるようで、

漁師じゃなくてもその土地に住む成人男性なら誰でも参加できるらしい。

「俺たちもハタチになったら出たい!」

ユウキ君達男の子の憧れなんだなと思った。