高校1年 12月1日


「和美!クリスマスパーティーしない?大地の友達の家で!」

屋上で昼食中。
中学からの悪友、ナナがスマホを見ながら満面の笑みでそう言った。

私、新井和美 高校1年生
身長155センチ 体重はナイショ(笑)
前髪も伸ばしっぱなしのボブヘアーを
今日はカチューシャで上げている。

たった今、ナナの彼氏の大地君からラインがきた。
大地君は隣町の男子校。
きっとその内容がクリスマスパーティーのお誘いだったのね。

ナナのニヤつきが止まらない。

反面、私は深いため息をつく。

「和美ー!お願い!和美が来てくれないと…」

わざとらしく私の目の前でお願いのポーズをするナナ

「だって、一生くんも来るんでしょ?」

私の言葉にナナの顔が曇る。

ナナの彼氏の大地君とは、私も仲良くさせてもらってて、
だから、大地君の友達とも、多少の付き合いがある。

一生君

つい最近告白された。大地君の友達。

付き合って欲しいって言われた。

でも

断った。

好きじゃなかった。

それに、これからも多分

好きになることはないと思ったから。