「意外ってなんでだよ。」
「え、だって響輝は見るからに夏生まれじゃん。」
元気であったかい響輝には
真夏の太陽の下がすごく似合うと思う。
「そうか?それ、褒めてんの?」
ピンと軽く、手を繋いでいるのとは
反対の手の指で私のおでこを小突く。
触れた部分だけが異常に熱を持っていて熱い。
「ほ、褒めてるよ?」
「へぇ?ってかまた顔真っ赤だけど?」
そう言ってニヤッと笑みを浮かべる響輝は意地悪だ。
「うるさい…っ!
次の質問ね!好きな食べ物は?」
「うわ、話反らした~。」
「反らしてません~!
もとから質問コーナーの時間です~!」
「いや、質問コーナーって…っ。」
今度はクスっとこらえるように笑いだした。
失礼ったらありゃしない。