雄星はタオルで身体を拭いていた
ちらっと雄星の方を見る
涼の別荘でも思ったんだけど、雄星って小柄で部活もしてないのに筋肉が凄いんだよね
瑠莉は思わずシャッターを押していた
「ん?お前、撮ったな」
「つい(笑)雄星があまりにもいい身体してたからさ〜」
「瑠莉ちゃん、スケベ!」
「えっ、えっスケベ?」
「今はスケベって言わないのかな(笑)オジサンてバレるな(笑)」
「雄星ー、ちと、来い」
「はい」
船の人と話して戻ってきた
「三時から予約が入ってるから一度戻って五時にもう一回来いってさ」
「あっ、ごめん、私が言ったから……」
船は防波堤に戻ってきた
「じゃあ、雄星後でな」
「はい」
船から瑠莉の手を持ち船から降ろすと瑠莉はふらついた
「あっ」
「おっと」
「ごめん、フワフワしてる」
「船に揺られてたしな、大丈夫か?酔ってはない?」
「大丈夫、足だけ……」
「パラソルたたんでさ、軽くメシでも食う?」
「うん」
パラソルをたたんでいると
「雄星?でも、濡れてるじゃんお店とか入れる?」
「大丈夫(笑)付いてこいよ」
海水浴場にはなっているものの、海の家などはなかった
お盆も終わり平日だったので家族連れは少なく、学生が多くいた
「おーい、雄星ー」
「雄星、呼ばれてるよ」
後ろを向くと男子二人が追いかけて来ていた
「あっ、……」
「久しぶりだな、雄星」
「うん」
雄星は目を反らせた
瑠莉はあまり雄星が会いたくない人なんだなと察した
「雄星、彼女?ホントお前って……最低」
雄星はビクッとなった
「いや彼女じゃ……」
「でも二人で泳ぎに来るってことはさー、歩美が可哀想だよ、一人でいい思いしてさ」
歩美?って誰?元カノ?
でも、雄星つらそう……
瑠莉は雄星の腕に抱きついた
「雄星〜、時間ないよ、行こ〜」
「あっ、あぁ、じゃあな」
瑠莉は雄星の腕を組んだまま歩き始め友達と別れた



