次の日
「失礼します、南様、瑠莉様」
「はい」
高智さんが荷物を抱えて部屋へやって来た
「これをどうぞ」
「えっ、これって浴衣ですか?」
瑠莉が覗き込む
「はい、今日のお祭りに着て行って下さい」
「いいんですか?」
「はい、奥様がお二人にご用意するようにと」
「奥様って……涼のお母さん?」
南が尋ねた
「はい」
南と、瑠莉は顔を見合わせる
「昨日お電話で涼様が話してたので私に頼まれまして、こちらが南様で、こちらが瑠莉様です」
瑠莉には薄い水色の可愛らしい浴衣が、南には紺の大人っぽい柄の浴衣が用意された
「な、何で会ってないのに指定なんですか?私は確かに背も低いし、可愛らしいのが好きなんですけど……」
瑠莉は浴衣を身体に当てた
「私、色はピンクが好きなんだけど、この水色可愛いね、南はどう思う?」
「似合ってる……私も瑠莉はいつもピンクの物結構持ってるからピンクのイメージだったけど、水色も似合うじゃん」
「奥様は背が低いので子供っぽく見られがちですけど、やはり水色の方が少し大人に見え、可愛らしさも残してとおっしゃってました」
「へぇ、えっ、何で私達会ってないですよ?」
「昨日のお写真を涼様が奥様に送っていて、馴染みの呉服店から配達していただきました」
「今日のために、わざわざ?」
「はい」
南も受け取った
「着付けいたしましょうか?」
「お願いします」
二人は同時に頭を下げた
「えー、南、やばくない?可愛い〜」
先に着付けてもらった瑠莉は鏡の前ではしゃいでいた
「瑠莉、可愛い〜、うっ……」
帯を高智に締められた
「暫く我慢してください、南様」
「は……い」
「(笑)南ってばおかしい〜」



