「隼人くんは話しやすい」
「俺は南にとって何だよー」
「彼氏だけど?」
「えっ、本当にそう思ってくれてる?」
涼は振り向いた
「二人はもう、付き合ってたのか」
「隼人くんに言ってなかったの?」
「あー、そうだ、悪いな」
「だからそういうとこだよ」
「それは……違うだろーが」
「まあまあ、ケンカしない」
隼人は二人を止める
「南ちゃんはいつ泳いでるの?」
「夜だよ、週二回か三回くらいかな、土日とかなら朝行ったりもするよ」
「夜って……送って行ってたのにさ、また出掛けてたのかよ」
「うん」
「うちの学校水泳部あるよ」
「知ってる、でもいいの楽しく泳ぎたいから部活じゃなくても」
「南ちゃんは朝から涼のとこで宿題してた訳じゃん?」
「うん」
「お母さんは夜出ること何も言わないの?ずっと出てるってことだよね」
「………言われるけど私が部屋にすぐ行っちゃうから」
「な、それならもっとお前を早く帰したのに……」
隼人は涼を押さえる
「今日はちゃんと言ってる?」
「うん、瑠莉と一緒にって言ってあるから」
「じゃあ、いいや、涼、後は二人で帰ってから話せよな、ケンカはするな」
「………わかった」
「南〜泳ご〜」
「うん」
瑠莉から声がかかり南はプールに入っていく
「隼人には話してさ」
「まぁまぁ、涼の事を考えてだと思うよ、以前さ、涼が熱出した時に母さんが帰るから一人でいることを心配してた、南ちゃんは涼の境遇を知ってる訳だろ?」
「まあ、中学から一人で暮らしてるとは言ったことあるな」
「だから親がいる自分が涼に相談するのは躊躇があるんだよ、僕は母さんと仲良いから話しても大丈夫なんだろうな」
「そんな、気遣われたって言ってくれない方が気になるじゃん、泊まりたいとかいきなり言う時あるしさ」
「泊めたの?」
「いや、帰らせたよ」



