「水が怖いのか?」
「息継ぎができない……」
雄星は瑠莉の手を取りプールに引き入れる
「じゃあ、バタ足とかは?」
「雄星が手持ってて、離しちゃやだよ」
雄星は瑠莉の手を取り瑠莉がバタ足をしながら進んでいく
「ふっ、子供に教えてるじゃねーか(笑)」
涼はプールから上がりバスタオルを肩にかけて座った
隼人も上がってくる
「南ちゃんは何であんなに早いんだよ」
「知らねー、あいつ、あんま自分の事を話たがらねぇからな、敢えて聞かないんだけど……こっちは待ってんだけどなー」
「まあ、無理に聞かなくても僕もいいと思うよ」
「だよな、内緒にしたいこともあるだろうな、俺は何か少しずつ誘導されて段々話してしまってるけどな(笑)」
南もひと泳ぎしてプールから上がってくる
「南ちゃん、早いね、水泳やってたの?」
「やってた、保育園から中学までね、一応全国大会にも出たんだよ」
「すげー、南はバレーしか聞いてないぞ?」
「高校は水泳部がなかったからバレー部に入ったの」
「部活なくても、スクールで続けられたんじゃないの?高校も勧誘来なかった?」
「ん?来たよ、でも行かなかったの」
「理由とか聞いていいの?」
隼人は優しく尋ねる
「お母さんが一人になっちゃうから………かな」
隼人が聞くと話すのかよ……
「今になるとさ行ってもよかったって思うけどね、まさか、お母さんに付き合ってる人がいるとか思わないし、結婚までとかさー、私が一人でご飯食べてる時にデートしてた訳じゃん、複雑だよね」
隼人は涼の方を向く
涼は合図して聞け!と目で訴える
「で、でも、中学からブランクあるじゃん、何でいきなり泳げるの?」
「夏休みからジムに行って泳いでる」
「お、お前………」
涼はビーチ用の椅子にもたれてため息をつき、横を向いてしまった
「涼が拗ねたよ(笑)」
「ごめん……言ってなくて」
「何で俺に言わなくて隼人に言うんだよ!」
南の方を向かずに話す



