一人残された南は涼の家から出た
土手を歩いていると前からカップルが歩いて来た
「南じゃん」
顔を上げるとあっちゃんと彼氏さんだった
「……あっちゃん……」
南は涙が流れてきた
「ち、ちょっとどうしたの?」
「……わ、私……冷たい?」
「えっ、急に何?冷たいってどういうこと?何か冷たいもの触った?」
「あっちゃん、それは違うと思うよ、性格のことだろう?」
「拓(たく)ちゃん、そうなの?」
「少し座れば?」
「うん、南、ちょっとこっちに……」
あっちゃんに連れられて三人は土手に座った
「涼くんに冷たいって言われたの?」
「うっ……涼はケンカ……してて……でも、家に行って……隼人くんに言われた……ぐすっ」
「隼人くん?何で?」
「わかんない……」
「拓ちゃんどうしよう?」
「泣き止むまで待ってあげれば?(笑)」
「あっ、そうだね、うん……南、大丈夫だよ、頼りないけど私を頼って………うん」
「何テンパってんの(笑)あっちゃんが落ち着けよ」
「あっ、はい」
拓ちゃんは声を我慢して笑っていた
南の泣き声も落ち着いてきた
あっちゃんはじっと南を心配そうに見ている
「南ちゃんだっけ?」
「うん」
「あっちゃんには聞いてないよ(笑)」
「あっ」
「……はい、ごめんなさい二人の邪魔して……」
「邪魔?邪魔だとは一つも思ってないけど?」
「……」
「誰が決めた?」
「私……デート中なのにと思って」
「そう、デート中だけどあっちゃんの友達に偶然会って泣いてる……それを邪魔だとは思わない、むしろ心配だし俺のあっちゃんはそういう意味では冷たい子ではない……かな?」
「……………」



