「私ね……引越してきてからお母さんが仕事辞めて家に居るってことは最初は嬉しかったの……でも段々それがうざったくなっていってね、もちろん新しいお父さんの事も嫌ではないんだけど帰るとお母さんが色々聞いてくる訳……」
「母親としたら転校して友達とかと仲良くしてるかなと気にはなりますよね」
「うん、それもわかるんだけどお母さんの変わりようにちょっとついていけないっていうか……そう思ってる内にお母さんの妊娠がわかって……」
「文化祭で会った時に腹が少し大きいと思った……」
「涼、会ったの?」
「教室に二人で来た、南を呼ぼうとしたら黙ってきたからいいって言ったから……お前が母親を押してるのも上から見てた」
「そっか………」
「南ちゃんのお母さんは年齢は?」
「39です」
「若いわね(笑)」
「はい、父親は35歳初婚です」
「それなら子供欲しいと思うかもしれないわね、私はもう隼人産んだのも33の歲だからすぐに二人目出来なかったからもう一人でいいと思いましたからね」
「夏頃つわりがひどくて……」
「お母さんも大変だったでしょうね」
「私も頭ではわかってるつもりなんですけど17歳下に弟か妹が出来るって凄い恥ずかしくて嫌でますますお母さんと話すのが嫌になって来ちゃって……家に居たくないって……」
「それで俺の家に来てたし泳ぎにも行き始めたのか……」
「………うん、私本当は水泳の強い高校に行きたかったの……でも、母子家庭だし学費はそれなりになるけど部活すると遠征費とかかかってお金かかるから無理だと思って諦めたの」
「その事はお母さんには言ったの?」
南は首を振った
「言えませんでした……帰るのが遅いのも仕事だと思ってたし……お父さんと会ってたなんて、凄く裏切られた気分でした、いきなり結婚、引越しなんて……」



