「そういう涼を見てきたから涼は兄弟みたいに大事なんだよ、俺だけには心を開いてくれると思ってた……だから南ちゃんが涼と仲良くしてるのを見て嬉しかった、また一人涼の事をわかってくれる人が現れたって………」
「隼人くんも雄星くんもどれだけ涼のことが好きなの?」
「どれだけ?そんなの一生だよ(笑)それだけの魅力が涼にはある」
「それは私が彼女でいいの?」
「涼が選んだなら構わない……もし二人が別れたら俺も南ちゃんとは友達ではいないと思うよ」
「ふーん」
隼人は玄関のドアを開け家に入っていく
南も後ろからついていく
「あっ、隼人、部活は?」
「涼の事が気になって部活どころじゃない、出て来た?」
美和は首を横に振った
「珍しく鍵を閉めてしまってて……」
「鍵?」
「そうなの」
「美和さん、ごめんなさい……涼とケンカしちゃって……」
「まあ、でもケンカでそこまで……」
「傷付けたかも……」
三人で二階に上がっていく
「涼?僕だ、開けてくれ、心配なんだよ」
こもった声が聞こえた
「隼人、部活は?」
「休んだ」
「開けてくれ……」
しばらくしてドアが開いた
「……涼、大丈夫か?」
隼人と美和の後ろに南の姿が見えるとベッドにまた潜った
「涼くん、何か食べましょ、ねっ」
美和を追い抜き南は部屋に入って行った
「涼………私とケンカしただけなのに美和さんと隼人くんに迷惑かけるなんて何考えてるのよ」
「………」
「だからー、そういうとこよ!二人に謝りなさいよ」
布団をめくるとスナック菓子が出て来た
「……もぅ、そんなの食べるなら美和さんが作ってくれてた食事を食べなさいよ」
スナック菓子の袋を取り上げた



