「あっ、先輩〜」
剣道部の後輩の女の子が友達と歩きながら側に寄ってきた
「何?」
隼人は女子部員を見た
「こんな所で何してるんですか?」
「君には関係ない」
「彼女……さんではないですよね、隼人先輩いないって言ってたし」
南の顔を見る
「今、大事な話してるんだ、向こうへ行ってくれないかな」
「……はい」
女子部員は隼人のきつい口調に驚いて去っていった
「可愛い後輩にあんな言い方しなくても……」
「馴れ馴れしいんだよ、文化祭にクレープ奢っただけなのにさ、最初にまず挨拶だろ」
「あー、女子が噂してた、隼人くんが女の子連れて来たって、あの子か」
「何かしらないけどゲームで負けたらうちのクレープ奢ってって話になってて仕方なくだよ」
「隼人くんと回りたかったんじゃない?好きなのね」
「どうでもいい、今は涼の方が大事……涼を苦しめるなら南ちゃんでも怒る……」
隼人の声色と表情が変わった
「……わかった、帰り涼の家に寄る……」
「……俺も心配だから行く、部活休むから」
二人は教室に戻ったいった
瑠莉が聞いてきたが、大丈夫よと通常通り言葉を交わした
放課後南と隼人は二人で涼の家へ向かう
「昔もスト起こした時があって……」
隼人が話を始めた
「親が海外に行く時に涼を置いていった時……テレビ電話で弟が出来た事を知った時……母さんと涼の家との話はついてたけど小学生の俺らにはやっぱり理解出来なくて……親に渡すプリントも出さずにさ、でも俺が出すから行事もわかるけど母さんが行くって言えばありがとうと素直に答えるんだけどね」
「まあ、小学生にはショックだよね」



