「もう、涼のバカ」
「うるさいって……バカ言うな、好きって言えよ」
「………嫌」
「何が?」
「スルのが……」
涼の身体が固まった
涼はベッドから身体をおこして脱ぎかけた制服をまた着た
南も制服を直す
「怒ってる時に抱かれたくない……涼の俺様気質も……いつもそんなんじゃ嫌……私の気持ちも考えて……浮気は絶対許さない」
南はベッドから降りて部屋から出て行った
次の日、結局二人は連絡をとらなかった
夕方、隼人の家
「隼人、涼くんが……」
「涼がどうした?」
「部屋にこもってしまって……南ちゃんとケンカしたのかしら?原因が南ちゃん絡みだとしか考えれないのだけれど……」
「全く〜世話のやける奴だなぁ、明日聞いてみるよ」
そして火曜日、涼は学校を休んだ
昼休みに隼人が南を呼び出して二人で教室を出る
「雄星、涼は今日どうしたの?」
心配になった瑠莉が雄星に聞く
「いや、わからない……連絡が入ってないんだよ、隼人にも……」
「隼人にも?」
「うん、涼が隼人に言わないなんて珍しいんだ」
「心配だね、南も何も言わないけど元気はない」
隼人と南は中庭のベンチに座った
「涼と何かあった?」
「……ケンカした」
「ケンカって学校にも来れないようなケンカ?昨日母さんが部屋から出て来ないって言ってた……きっと食事してないよ」
「食事はしてるでしょ、美和さんが帰って一人になったら……」
「してないと思う……昔もそういうことあったから……」
「えっ?」
「ストをおこすんだよ」
「でも、ケンカしたくらいでストおこされても……じゃあ私、涼に何も言えないじゃない 」
「意外とあいつは繊細なんだよ」
「涼の言うこと聞かないといけないの?嫌なもの嫌っていいたい……」



