「大樹が連れてったから涼を怒らないであげてな」
「雄星くんは涼に甘すぎるよ〜」
「えー、俺が涼に甘えてるんだよ、涼は南ちゃんと隼人に甘えてるじゃん、誰だって甘えたいに決まってる、南ちゃんは涼に甘える?」
「えー、そうでもないかも、甘えるの苦手……」
「そっか、まあ俺も最近甘えるのが楽って知ったからな(笑)はい、これ食べて」
「ありがとう」
「あの、すみません、日高さんはいませんか?」
一人のジャージ姿の男子が入ってきた
「えーと、あっちゃんか、南、一緒にいなかったの?」
「うん、待って下さい、呼びますね」
南はあっちゃんに電話した
呼び出し音が聞こえたと同時にパタパタと廊下を走ってくる音がした
勢いよくドアが開けられあっちゃんが息を切らして走ってきた、手には携帯を持っていて、南からの着信が鳴ったままだった
彼氏の連絡をみて急いで戻ってきたんだろう
「な、何で……来れないって……」
「予定より早く終わったから連絡したんだけど既読つかないから直接クラスに来た」
南は携帯を切った
「あっちゃん、二人でまわっておいでよ、あと少しだからさ」
「うん、うん」
あっちゃんは涙を拭いて彼氏と腕を組んで教室から出ていった
「あのジャージの背面見たかよ、サッカーの全国大会常連高だよな」
「日高の彼氏かよ」
男子が噂していた
「南ちゃん、今のあっちゃんの彼氏?」
雄星が聞いてきた
「うん、会ったことはなかったんだけどね、他校でサッカーやってるって言ってた、今日は部活でこれないって言ってたの、だからサプライズで嬉しかったんだね(笑)」
「へぇ」



