「ありがとう、助かったよ」
二人でテントに戻ると涼の不機嫌な顔があった
隣で雄星がハラハラしながら見ている
「涼が私の出る競技の時にいないのが悪いんだからね」
もう一度隼人に御礼を言ってあっちゃんのところに寄って言った
「聞いただろ?ちゃんと僕は説明したからもう機嫌治せ」
「隼人も南も悪くないのはわかってる……自分に怒ってるだけ」
「着替えて少しゆっくりしすぎたな、涼」
「おぅ、教室に何人かいたからつい話こんでた」
「全く〜」
「まさか去年のトラウマが南に当たるとは思わなかったからな」
「そうだね、じゃあ僕はリレーの整列あるから行ってくるよ」
「頑張ってな、隼人」
「雄星〜」
「何?」
「お前リレーの補欠だったろ?大樹(だいき)がさっき転んでさ出てくれよ」
体育委員が呼びに来た
「マジかー、練習とか参加してないぞ」
「雄星、行ってこい」
「うん、しゃあないな」
涼が一人でいると南が寄ってきた
「雄星くんも走るの?」
「補欠だったからな、大樹が怪我したらしい」
「もう、怒ってない?(笑)」
「南には怒ってない……」
「じゃあ、目怖いから眉間のシワやめて」
「あぁ?自分じゃよくわかんないし」
「笑って」
「何もないのに笑えね!」
「いじっぱり……」
南は涼の隣に座って指を絡ませた
「少しだけね(笑)」
「しゃぁないな(笑)」
カシャ!
二人は後ろを向いた
「びっくりした、瑠莉か」
「いいショット頂きました笑」
「雄星くん走るよ〜」
「何で?誰の補欠?」
「大樹」
「雄星くんて速いの?」
「去年、リレー出たよね?」
「出た」
「写真撮ってきたら?」
「私の当番じゃないんだよね(笑)」
「じゃあ、さっきのは?」
「適当に(笑)、競技は撮る人が振り分けられてるんだー」
「じゃあ、一緒に応援しよ」



