愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?

「あ、あの…柊司さんが、今、着られてるのは部屋着…なんですか?」

「そうだよ。
家に帰って来て、スーツはやっぱりおかしいでしょ?」

「あの…たとえば、一日中、寝間着でいることなんてないんですか?」

言いながら、そんなことあるはずないと心の中では思ってた。



「あるよ。」

「えっ!?本当ですか?」

「うん、今までに何度かあるよ。
インフルで高熱が出てね…とても動けなくて…」

びっくりしたけど…なんだ、そういうことか。



「病気の時以外ではないんですか?」

「それはないよ。
そんな人、まずいないと思うよ。
いたら、会ってみたいくらいだよ。」

います、います、あなたの目の前に。
私、休みの日はけっこう家でぐーたらしてたから、ずっと、ジャージのままだったよ。
面倒くさくて、顔さえ洗わない日もあった。



でも、そんなことを言ったら、またおおらかだとか言われそうだから、言うのはやめた。
というか、自ら評価を落とすようなことは言わない方が良い。



「そ、そうですよねぇ…
そんな人、いるわけないですよねぇ…はは、はは。」

私は引きつりながら、無理やり笑った。