*
「では、お暇させていただきます。」
「三田さん、どうもありがとうね。
また明日もよろしくね。」
三田さんは、朝7時から夜9時までいるようだ。
ふたりで、三田さんを見送り、ソファに腰かけた。
「どうだった?優秀な人でしょう?」
それが三田さんのことだっていうのはすぐにわかった。
「はい、そうですね。
お料理もとても美味しかったです。」
「そうでしょう?
彼女は、調理師や栄養士の資格も持ってるから、美味しいだけじゃなくて、カロリーや栄養のことも考えてくれてるんだよ。」
「へぇ、そうなんですね。」
セレブなお宅に雇われてるのは、やっぱりエリートな家政婦さんなんだね。
「あ…!」
「どうかしたの?」
「今日の材料費、渡すの忘れてました。」
「材料費?それなら、三田さんに預けてあるよ。」
「えっ?でも、私、生活費を…」
「あぁ、あれは、君が出かけた先とかで遣うためのお金だよ。
何か食べたり、買ったりすることあるでしょう?」
「えぇっ!?」
……それって、生活費じゃなくてお小遣いなんじゃ…
「足りなかった?」
「いえ、まさか!ありすぎです!
あ…それじゃあ、光熱費とか…」
「光熱費は、自動引き落としになってるから…」
って、それじゃあ、やっぱりお小遣い以外の何者でもないと思うのだけど…
嬉しいというには多額過ぎて恐縮してしまう。
やっぱり、柊司さんは違う世界の人だったんだと改めて思った瞬間だった。
「では、お暇させていただきます。」
「三田さん、どうもありがとうね。
また明日もよろしくね。」
三田さんは、朝7時から夜9時までいるようだ。
ふたりで、三田さんを見送り、ソファに腰かけた。
「どうだった?優秀な人でしょう?」
それが三田さんのことだっていうのはすぐにわかった。
「はい、そうですね。
お料理もとても美味しかったです。」
「そうでしょう?
彼女は、調理師や栄養士の資格も持ってるから、美味しいだけじゃなくて、カロリーや栄養のことも考えてくれてるんだよ。」
「へぇ、そうなんですね。」
セレブなお宅に雇われてるのは、やっぱりエリートな家政婦さんなんだね。
「あ…!」
「どうかしたの?」
「今日の材料費、渡すの忘れてました。」
「材料費?それなら、三田さんに預けてあるよ。」
「えっ?でも、私、生活費を…」
「あぁ、あれは、君が出かけた先とかで遣うためのお金だよ。
何か食べたり、買ったりすることあるでしょう?」
「えぇっ!?」
……それって、生活費じゃなくてお小遣いなんじゃ…
「足りなかった?」
「いえ、まさか!ありすぎです!
あ…それじゃあ、光熱費とか…」
「光熱費は、自動引き落としになってるから…」
って、それじゃあ、やっぱりお小遣い以外の何者でもないと思うのだけど…
嬉しいというには多額過ぎて恐縮してしまう。
やっぱり、柊司さんは違う世界の人だったんだと改めて思った瞬間だった。



