愛するオトコと愛されないオンナ~面食いだってイイじゃない!?

しばらくすると、柊司さんが帰って来た。
三田さんが言ってた通り、7時ちょっと過ぎに。



「ただいま!」

「お帰りなさい。
あ…あの、今朝は起きれなくてごめんなさい。」

「そんなの、気にする必要ないって。
きっと、疲れてたんだよ。」

柊司さんは、いつもの天使の微笑みでそう言ってくれて…
はぁぁ…何度見ても惚れ惚れしてしまう…
美人は三日で飽きる…なんて言う人がいるけど、まったくそんなことない。
何度見ても、この笑顔を見るだけで、いやなことも吹き飛んでしまう程、幸せになれるよ。
しかも、こんなに優しいことを言ってくれるなんて…あぁ、私って本当に幸せものだ。



「……ん?どうかしたの?」

「え?い、いえ。」

「そう?じゃ、着替えて来るね。」

「は、はい。」



その間に、三田さんはテーブルに料理を並べ始める。
夜もなんだか豪華そうだ。
家庭料理っていうよりは、やっぱり外食並みのレベルだよ。
きっと、だしの素なんて使わずに、ちゃんと昆布や煮干しからだし取ってるんだろうな。
品数も多いし、彩りもすごく綺麗。
そういえば、食器も上等そうだね。
柊司さんは今まで一人暮らしだったっていうのに、食器棚がすごく大きい。
そんなに食器なんていらないって思うんだけど、そこがセレブと庶民の違うところなのかな。