*
(やっぱり広いなぁ…)
キングサイズのベッドは、一人には広過ぎる。
大の字になっても、まだまだ余裕だもん。
でも…こうなることは最初からわかってたこと。
柊司さんは、女性を愛せない…
そうだ!『女性』を愛せないんだ。
私のことが嫌いなわけじゃない。
だから、悲観することはないよね。
(良かった~……)
柊司さん、私のこと、どう思ってるのかな?
いくら、お父さんが80歳になるまでに結婚しないといけないからって言っても、誰でも良いわけじゃないよね?
嫌いなら、きっと結婚しないよね?
異性として愛せなくても、人としても好き嫌いはあるはずだもんね。
もし、私のことが大嫌いだったら、いくらなんでもあんなに優しくはしてくれないよね?
ってことは、人としては、それなりに好かれてるってことだし、それってやっぱり幸せなことだよね。
寝室にひとりぼっちなことくらい、悲しむようなことじゃないよね?
うん、こんな素敵な部屋だし、明日からはヨーロッパ一周のハネムーン。
きっと豪華な旅行になるだろうね…
そんなことを考えながら、私はいつしか夢の世界に旅立っていた。
(やっぱり広いなぁ…)
キングサイズのベッドは、一人には広過ぎる。
大の字になっても、まだまだ余裕だもん。
でも…こうなることは最初からわかってたこと。
柊司さんは、女性を愛せない…
そうだ!『女性』を愛せないんだ。
私のことが嫌いなわけじゃない。
だから、悲観することはないよね。
(良かった~……)
柊司さん、私のこと、どう思ってるのかな?
いくら、お父さんが80歳になるまでに結婚しないといけないからって言っても、誰でも良いわけじゃないよね?
嫌いなら、きっと結婚しないよね?
異性として愛せなくても、人としても好き嫌いはあるはずだもんね。
もし、私のことが大嫌いだったら、いくらなんでもあんなに優しくはしてくれないよね?
ってことは、人としては、それなりに好かれてるってことだし、それってやっぱり幸せなことだよね。
寝室にひとりぼっちなことくらい、悲しむようなことじゃないよね?
うん、こんな素敵な部屋だし、明日からはヨーロッパ一周のハネムーン。
きっと豪華な旅行になるだろうね…
そんなことを考えながら、私はいつしか夢の世界に旅立っていた。



