次の日の朝 眠れなかった。私は気づかないうちに 彼と一緒に学校へ行くことを 遠足前の小さな子どもみたく ドキドキしてしまっていた。 まあとりあえず、顔を洗おう。 洗面台の前に立つと、少しクマが できている。 でもそんなことは関係ないんだ 私は顔が見えないように隠しているから。 だってもし顔が見えてしまったらまた。 あんな事になるのはもう嫌だから。 また思い出してしまった。忘れよう。 忘れたい。