その笑顔はキラキラしてて。素直に大好きな人だと思った。

そんなある日、一人で歩いてた私に君は急に話しかけてきた。
「それでさ、そのとき俺思ったわけよ!ルンバって最強やんってさ!」

意味わかんない。そんな話ばっか、くだらない話に私はいつの間にか笑っていた。
きみの笑顔は朝のもみじと同じくらい輝いて見えた。

「なつ~。その人誰?」
もみじは人懐っこい顔をうかべながら聞いてきた。
「この人、だいとって言う人だって!」
「どーも。」
それからは、だいとと一緒に毎日帰っていた。
そして私はだいとの意地悪そうなところも、ちょっと優しいところも笑顔も全部すきになっていた。

私の話を聞いたもみじは、応援してくれたし。その頃に、もみじは彼氏ができていた。

私は、もみじに彼氏ができたのはちょっと面白くなかったけどもみじが幸せそうに見えて

心底嬉しかった。

それから、あいつに何回告白しただろう。全部、スルーされたけど。

うすうす、気づいていた。あいつはもみじがすきなんだって。

わかってた。今までも私の周りの男子は私じゃなくってかわいいもみじが大好きだと。

もみじを憎めたら、どんなに楽だっただろう。でも、できなかった。

心配そうにするかお。優しい声。一人だった私を小さい頃救ってくれた。ヒーロー。

大好きだった。そんなやつらよりも、紅葉のことが何10倍もなん100倍も。