それからさらに5年経ち俺達は中学生になっていた

ある日加奈が突然学校で友達が出来たと言っていた

いつぶりだろうか加奈があんなに嬉しそうに

笑ったのは何年ぶりかや

もしかしたら、両親に捨てられたあの日から見ていない

その友達そこが姫華だった

加奈は姫華を家に連れてきた

「智樹〜ただいま〜

友達連れてきた〜!」

「おかえり」

「お邪魔します」

「どうぞどうぞ〜!

智樹顔は怖いけど中身はとっても優しいからね!」

「智樹?」

「そうそう!

私の双子の兄!智樹」

「初めまして

加奈の兄の智樹です。双子の兄年は同い年

敬語はやめて普通に話してくれ」

「わかった

私は佐藤姫華です!

加奈の友達ですよろしくお願いします」

「あぁ

家狭いけどいつでも遊びに来いよ」

「え?いいの?」

「智樹本当!?

ありがとう〜!でも珍しいね!

智樹がそんなこと言うなんて!」

「ありがとう!

そうなの?珍しいの?」

「うん!

珍しいよ!いつでも遊びに来いよって言うから!

雨降るよ!どうしてくれんのよ!」

「はぁ!?

加奈酷くねぇか!?そんなに珍しいよかよ!」

「あーはいはい

ってことで!姫華いつでも来てね!」

「ありがとう〜!

じゃ〜毎日遊びに来るよ!」

「やったぁ〜!

毎日遊べる〜!あ!でも、たまに勉強教えてね?」

「もちろん!いいよ!」

「馬鹿な加奈だからよろしくな 」

「馬鹿ってなによ!

妹を馬鹿にするなんて酷いよ!」

「うるせぇな!ピーチクパーチクうるせぇ!」

「はぁ!?なにそれ!

ピーチクパーチク言ってないわよ!」

「んっ…ふふふふふふふ

あはははははははははは」

「「そんなに笑う!?」」

「仲良くていいじゃん!

羨ましいよ!いいな〜!」

「お前兄弟居ないば?」

「居ないよ?一人っ子

それと、お前じゃなくて姫華ね!

これからは姫華って呼んでよ!」

「あぁ悪ぃ

じゃ、姫華一人っ子だったんだな」

「そうだよ?

だからいいな〜って思ってさ!仲良くて!」

「「仲良くない!」」

「ほらまたハモった!仲いいじゃん!」

「とりあえず入れよ」

「え?あ、うん!ありがとう!」

「いや別に気にすんな」

ん?待てよ?佐藤姫華って言ったよな?

佐藤ってあの佐藤か?

「なぁ姫華」

「ん?なに?智樹君」

「智樹でいい

さっき佐藤姫華って言ったよな?」

「わかった

うん言ったよ?なんで?」

「佐藤ってあの佐藤グループか?」

「うんそうだよ?」

「そうか」

「どうしたの?智樹なんか変だよ?大丈夫?」

「いや別に気にすんな」

「そう?わかった」

「智樹変なの〜」

「うるせぇなお前より変じゃねぇし」

「酷いよ!変って何!?変って!」

「へいへいもういいだろうるせぇな」

「ふんっ!智樹嫌い!」

「はいはい嫌いでもいいから」

「じゃ私帰るね」

「うん!明日学校でね!」

「うん!明日ね!」

これが俺と加奈と姫華が出会った日

その日を境に俺達の運命が変わるなんて

この時は想像してなかった

プルプルプルプルプルプル

ガチャ

「はい」

「やす迎えに来て」

「分かりました待っていて下さいお嬢」

「わかった」

「では、失礼します」

ガチャ

待ってて智樹…加奈…