ある日…

蓮と生活して2年経ったある日

蓮は出掛けると言って帰ってこなかった

蓮が出掛けると言って家を出た時は

私はまだ高校3年生だった

それから10年後

蓮が帰ってくる事はなかった

私はいつも通り家で片付けをしていた

買い物に出掛けるため着替えて

いつものスーパーに買い物に行く最中に

私は意識を失った

気が付いたらそこは病院のベットに居た

「んっ…何処ここ…?」

「やっと起きたのね

先生呼んでくるから大人しくしててね」

そう言うと看護師さんは先生という人を呼んできた

「おはよう姫華さん

怠いところとか痛いところとかない?」

「いえ大丈夫です」

「そうですか

姫華さんお話がありますいいですか?」

「はい」

「私は姫華さんの担当します

内科の長谷川康太といいます

早速ですが単刀直入にいいます

姫華さんあなたは末期のガンです」

「え…ガン…ですか?」

「はいガンですそれも末期なので

治る確率はほぼゼロに近いです

なので、姫華のご両親とお話したいんですが

連絡先を教えて頂けませんか?」

「いえ…大丈夫です

私から連絡しますので…」

「分かりました

なにか分からないことがあれば

いつでも聞いてくださいね

では失礼します」

ガラーーーーーーーーー

そう言って先生は扉を閉めた

「はぁ…

私はどうしたらいいの?ねぇ…パパ…ママ…

智也…雷斗…智樹…加奈…」

私はずっと泣き続けた…

どうして…どうして私なの…?

いや…嫌だよ…

ずっと泣き続けた…

そして、ついに…先生から…

余命宣告された…

「姫華さん

あなたの身体は持って1ヶ月あるかないかです…

悔いのないようにしてください…

何かあれば言ってください」

そう言って先生は帰って行った

そっか…

あと1ヶ月生きてるか分からないんだ…

最後に…みんなに…会いたかったな…

バイバイだね…

パパ…ママ…智也…雷斗…智樹…加奈…

ありがとう…大好き…

智也…愛してる…

残り1ヶ月楽しもう…