それは…私が小学5年の時

突然だった…

「姫華〜!

遅れて悪ぃ!寝坊した!本当に悪ぃ!」

息を切らしながら走ってきた雷斗を見て

なんだか意地悪したくなった私

「ふんっ!遅いよ!

何時だと思ってんのよ!

どんなだけ寝坊するわけ!?雷斗なんか嫌い!」

「わ、悪ぃ!

嫌いなんて言うな!俺は姫華を愛してる!

だから、遅刻したことはごめん!

姫華の好きな物奢るから今回はそれで許してくれ!」

「わかった!

別に怒ってないよ?ただ意地悪したくなった!」

「ひでぇよ!からかうんじゃねぇよ!

本気で嫌われたかと思っただろ!馬鹿野郎!」

「馬鹿野郎とは何よ!馬鹿野郎とは!

大体寝坊した雷斗が悪いじゃん!私が悪いわけ!?」

「いえ、俺が悪いですすいません」

「別にいいよ!

服がちょうど欲しかったの!服買って!」

「おう!いいぞ!

姫華の服選びてぇ!いいか?」

「え!?別にいいけど?選びたいの?」

「よっしゃ〜!当たり前だろ!

彼女の服を選びたくない奴なんか居るかよ!」

「可愛いね!雷斗は」

そんな会話をしていた

ただどこにいでも居る彼氏彼女だった

私が喉乾いたと言ったら飲み物買いに行くから

待っとけと言って椅子に座っていた私

もしも…もしも…あの時…

雷斗と一緒に買いに行っていたら

こんなことにはならなかったのかもしれない…

「おい、そこのお前」

「なに?あんた誰?」

「俺か?俺は八神蓮」

「八神蓮?私になんの用」

「お前には人質になってもらうぜ佐藤姫華」

「はぁ!?何言っての!

って!なんで私の名前…」

なんで私の名前知ってるのよ!って言いたかった…

だけど、薬を嗅がされそこで意識を失った

私が次に意識を取り戻した時は知らない場所に居た

「んっ…ここは何処…?」

ギィーーーーーーー

「おっ!やっと起きたか」

「あんた!これ解いて!痛いじゃないの!」

「誰が解くかよ馬鹿か?」

「うざ

私になんの用なわけ?しかも名前知ってるのよ!」

「あぁ知ってるぜ?

父親と母親、そして、お前の大切な雷斗」

「なんで…なんで知ってのよ!」

「あ?俺は雷斗に恨みがあるんだよ

その復讐さだからお前を拉致ったってわけ」

「復讐してなんの意味があんのよ!」

「あ?黙れあいつは俺の彼女を奪った」

「はぁ…ダサいわね

取られる方が悪いんじゃないの?」

「あ?ふざけんなよ?

今だけだからな?調子に乗れるの」

「はぁ?どういう意味よ」

「お前が俺の玩具になってくれるなら

お前の父親、母親、そして、雷斗を殺さねぇよ?

だが、断ったり逃げたりしたら殺す」

「はぁ!?卑怯だよ!最低ね」

「で?なるの?ならないの?どっち?」

「断ったり…逃げたりしたら…殺すんでしょ…?」

「あぁ殺すぜ

お前の目の前で殺してやる」

「いや…お願い…やめて…

殺さないで…お願い…」

「だったら?なるよな?俺の玩具に

そして、俺の気が済むまで返さねぇからな

俺のそばで俺の玩具になり俺の言うことだけを

聞いとけ。そしたら殺さねぇよ」

「わかった…蓮のそばに…居る…逃げたりしない…

だから…パパもママも雷斗も殺さないで…」

「ならいい

交渉成立だなよろしくな俺の玩具の姫華」

それから私は2年半家に帰ることも無く

学校に行くことも許されず蓮の玩具として

抱かれ続けた

そんなある日

ギィーーーーーーー

「姫華やるぞ来い」

「わかった…」

今日もいつもみたいに何時間も抱かれる

そう思っていた

行為をしている最中に

ドアの向こう側からコンコンコンと

ドアをノックする音が聞こえた

「ちっ誰だ」

「蓮来たぞ

お前もすぐ来い」

「フッやっとお出ましか

姫華ここで大人しくしてろ

終わったら覚悟しとけ今日は寝かせねぇからな」

「わかった…待ってる…」

やっぱり…蓮は相当怒っていた

行為を邪魔されてイライラしていた

そんな話を蓮と話していると

扉が突然開いた

ギィーーーーーーー

「おいてめぇ!

姫華に触んじゃねぇ!今すぐそこどけ!

姫華を返せ!」

そう言ったのは私が大好きな人だった…雷斗…

「フッやっとお出ましか

遅かったな長谷川雷斗

お前の女は今は俺の女だな?姫華」

と言って見てきた蓮

その瞳からは変な事言ったら覚えとけよ?って

顔してるだから…

「うん…そうだよ…

雷斗…ごめんね…?私は蓮のだよ…」

そう私は言った…

助けを求めていたらまた捕まった時何されるか

想像がついた…パパとママと雷斗が殺されるくらいなら

雷斗を裏切った方がマシだった…

「フッそういう事だ

残念だったな?雷斗もう帰れよ」

「あ?てめぇ姫華になにを吹き込んだ!

ふざけんな!姫華を返せ!」

そう言ってきた雷斗…

嬉しかった…だから…思わす…言ってしまった…

「雷斗…!助けて!」

そう叫んでしまった…

それを言ってしまった…私は…蓮の顔を見れなかった…

違う…見れなかったんじゃない…蓮から殺気が怖かった…

「姫華今行く待ってろ!」

「うん…」

そう返事した時だった

蓮が私の耳元で囁いた

「姫華お前言ったな

その言葉忘れんなよ?後で覚えてろ

雷斗を殺してやるよ

それをお前は選んだんだからな」

そう言って雷斗の方に歩いていく蓮

いや…いやーーーーーーーーー

「雷斗よく来たな

でも、もう遅いぜ?」

「あ?ふざけんな!姫華を返せ!」

「フッ

いいぜ?返してやるよ!死体としてな!」

そう言い放った蓮は私に銃を向けた

バーン

蓮はあたしに向かって撃った

だけど、私は痛くなかった…

なんで…なんで…

「うっ…てめぇ…卑怯…だぞ!

覚えとけ…よ…!」

そう言うと雷斗は倒れた

「雷斗!雷斗!

いやーーーーーーーーー」

「姫華お前が選んだ道だ

俺は言ったはずだ

裏切ったり逃げたりしたら殺すって言ったよな?

お前は裏切った」

「いやーーーーーーーーー!

雷斗!雷斗!死んじゃいや!」

「姫華」

「なによ蓮!」

「雷斗を助けて欲しいか?」

「え…?当たり前じゃん!

助けて欲しいよ!助けてくれの…?」

「お前が二度と裏切ったりしねぇならな」

「わかった…もうで裏切ったりしない…

だから…雷斗を助けて…お願い…」

「姫華言ったな?

次はねぇよ次裏切ったりしたら

雷斗だけじゃなくてお前の父親と母親を殺す

俺が嘘を言わないのは分かってるよな?」

「分かってる…

裏切ったりしない…だから…助けて…お願い…」

「それと、姫華

裏切ったことを後悔しろ

今日はお前をたっぷり可愛がってやる

寝かせたりしねぇからな覚えとけ」

「わかった…」

「救急車呼んだからもう来る

俺らは行くぞそいつをベットに寝かせとけ」

「わかった…」

そして、私は雷斗を置いて蓮に着いて行った…

その後…雷斗はどうなったか分からない

蓮の家に連れていかれた

私が裏切らないと言ったのに裏切ったから

相当キレていた

蓮に何回もビンタされた

行為をしている最中にはお尻まで叩かれた

何度もビンタされ叩かれた

でも、蓮に謝ることしか出来なかった…

怖かったのもあったけど…

裏切ったりしないと言ったのに裏切ったから

約束破ったのは私だから…

だから、蓮が辞めるまで謝り続けた…

それでも蓮は許してくれることはなかった…

そして、2年半が経つ頃あることが起きた

それは、蓮の家に敵が攻めてきた

それが智也との出会いだった