「ん〜疲れた〜」

「姫華同じこと言ってるぞ?」

「うんうん!

姫華の口癖かもよ?智樹」

「だな!」

「何よそれ!からかってるでしょ!」

「「別に〜!からかってな〜い!」」

「二人してハモるな〜〜〜!」

「にしてもここいい景色だね!」

「だな!姫華よくこんな所見つけたな!」

「でしょ?

まぁ、本当は屋上だから立ち入り禁止なんだけど

ここの理事長私のお父さんだもん!

特別に開けてもらってるの!」

「そうだったば!?

初めて聞いたぞ!加奈は知ってたのか!?」

「知ってたよ?だって会ったことあるもん!

姫華のお母さんめちゃくちゃ美人だよ!

女の私でも見惚れちゃったもん!それぐらいだよ!」

「まぁ姫華のお母さんは元モデルやってたからな」

「そうなの!?って!お兄ちゃん!?

なんでここに居るの!?同じ学校だったの!?」

「俺高3って言ったろ?それに、姫華一人で

この学校通わせられるかよ!いくら強くても

俺の彼女には変わりねぇから狙われるからな

俺が守ってんだよ」

「そうだったんだ!

だったらそう言ってくれればいいのに〜!

一緒に学校行けるじゃん!」

「ん?一緒に行きたかったの?加奈は」

「うんうん!行きたいよ!お兄ちゃんと智樹と

姫華と4人で行きたいよ!」

「そうか?なら明日から4人で行くか?」

「うん!行きたい行きたい!

いいよね!?姫華!智樹!」

「私はいいよ〜!智也と朝一緒に居れるなら〜!」

「俺はいいぜ?姫華あいつらも来るば?」

「あ、うん!

あの二人も来るよ!いやだった?」

「別にいやじゃねぇよ!」

「智樹照れてる〜可愛い〜」

加奈に冷やかされて顔がトマトみたいになってる!笑

智樹って案外可愛いところもあるんだね!

?「あいつらうるせぇな」

?「お前の方がうるせぇよ」

?「黙れカス共」

?「怖ぇよ?若」

?「あ?アイツらのこと調べろ

特に佐藤姫華を念入りにやれ!」

?「了解!」

私たちの話を聞いている人が居たなんて

想像してなかった…

この後あんなことが起きるなんて…ことも…

もしも…もしも…あの時に戻れるなら…

関わるのを辞めていたかもしれない…

ごめんね…智樹…加奈…智也…