ごめんね…

ブーーーーーーーーーーーーン

やけに外が騒がしいな

コンコンコン

家のドアを叩く音がした

「こんな夜中に誰だよ」

ガチャ

「こんな夜中にどちら様…」

そこに居たのは姫華…とあと二人誰だ?

ん?父さん…?

「突然ごめんね?智樹、加奈」

「姫華じゃん!

どうしたの?こんな夜中に?って誰?

後ろにいる2人誰?姫華の知り合い?」

「うん

知り合いかな。二人ともこんな夜中にごめんね?

ちょっと話があるんだけどいいかな?」

「あぁ

とりあえず入れよ。話はそれからだ」

「わかった

お邪魔します」

「失礼します」

「お邪魔します」

「どうぞ座って」

「ありがとうね

加奈ごめんね?」

「ん?ううん

大丈夫よ?話するんでしょ?」

「うん…ごめん…」

「謝らなくていいよ

姫華は何も悪くないよ?ね?」

全てを察してくれた加奈

これから話すことは加奈は大体は予想してるはず

本当は隠したかった…

でもね…もうあなた達は苦しまなくていいんだよ?

「姫華話ってなんだ

それとそこに居る2人は誰だ?」

「話の前に紹介するね

私の左に座ってるのが相澤康介

相澤グループの社長さん

で、私の左に座ってるのが相澤智也

相澤グループの副社長

そして、私の彼氏」

「そうか

で?相澤グループの社長さんと副社長が俺たちに

なんの用ですか?」

「こんな夜中にすまん

どうしても君達が生きていると姫華ちゃんから聞い

て、いても経っても居られなくてな」

「は?生きてなって何?

俺達とあんた達はどんな関係なんだよ」

「それはじゃな…」

「いい私が話する」

「姫華ちゃん…すまねぇ」

「いいの!気にしないで?康介さん」

「あぁ…ありがとうな」

「姫華話ってなんだ 」

「回りくどいこと言いたくないから

単刀直入で話すね」

「あぁそうしてくれると助かる」

「智樹ならそう言うと思った

智樹なら何となくわかるよね?康介さん見たら

智樹と加奈の本当の両親は康介さんなんだよ」

「え…?」

「やっぱり…」

「智樹は何となく分かったのね?」

「あぁ

昔から両親には似てなかった俺たち

だから、俺は中学生になった時に思ったんだ

俺達の本当の両親は一緒に居た両親じゃない

別の誰かだって気付いた

そして、さっき玄関で康介さんを見た時に思った

この人が俺達の本当の両親だってな」

「さすが智樹ね

康介さんと陽菜さんの息子だわ」

「加奈ごめんね?隠してて」

「ううん…きっと姫華は理由があって隠して

たんだと思うから謝らなくていいよ?

あたし達のために黙ってたんでしょ?だからいいよ

でも、ありがとう本当のこと言ってくれて…」

「それでね二人共ここからが本題なの」

「あぁ、それってよ

俺達のところに来て欲しいって言いてぇのか?」

「あぁ…そうだ…すまない…

謝っても許してもらえないことくらい分かっておる

だがな、息子と娘がそこに居るのに無視するわけには

いかないんだよ…やっと…やっと…見つけたんだ…

もう…離れ離れはごめんだ…」

「そうか…

聞きたいことがある。それを聞いて行くか行かない

か決める。それでいいか?加奈」

「うんそれでいいよ智樹がお兄ちゃんがいいなら

私はそれに着いて行く!そう決めたから」

「わかった。そういう事だ

それでいいよな?姫華」

「うん。いいよ?

それで聞きたいことって何?」

「なんで俺達が本当の両親の元から居なくなったんだ」

「それはね…」

「俺が話す」

「智也…いいの?お願いしても?」

「あぁ俺の弟と妹だからな

ちゃんと話す必要がある

それで行くか行かないか決めてくれ」

「あぁわかった」

「それはな…」