つぶやきながら、よしよしとポメラニアンのチョコちゃんを撫でていると。
「この子、いとの太もも独占しててずるいね。
俺ですらそこで撫でてもらえたことないのに」
「なっ……、言い方…!」
「あーあ、俺もいとに撫でられたい」
「世唯くんは子犬じゃないもん」
「子犬になったらいいの?」
「な、何言ってるの…!」
「わんって、泣いたら可愛がってくれる?」
うぅ……なんなのなんなの…、
この可愛い世唯くんは……!
「あー、でも。やっぱ、飼われるより飼いたい派かもしれない」
なんて言いながら、さっきわたしに似てると言っていた真っ白なチワワのミルクちゃんをよしよし撫でている。
「この子、ほんといとに似て可愛い。
おとなしく俺の膝の上に乗ってくれてるし」
「可愛いけど、そんなに似てるかなぁ」
ミルクちゃんに顔を近づけてみると、ペロッと舐められてくすぐったい。

