地面に足をつけて、周りを見渡すとどこかの敷地内だということがわかった。

ただ、日が沈むのが早いせいでもう外はだいぶ暗く、周りを見てもどこにいるのかわからないし、薄気味悪い。


「それじゃ、こっち来てくれる?」

そう言われて連れてこられたのは、物置のような狭い小屋のような……。


「あっ、安心してね。
ここ、わたしの家の敷地内だから」


扉を開けると、ギィッと古びた音がした。

中に入ると、パッと電気がつけられ明るくなった。


「じゃあ、糸羽ちゃんそこのソファに座ってくれる?」


少し古びた茶色に近い、ボルドーカラーのソファ。

言われたとおりそこに座ると、それに合わせてわたしを挟むように男2人も座った。


そして、正面にソファとは別に椅子があり、そこに加奈ちゃんが座った。


「さーて。
これでやっと準備が整ったかなぁ」

ふふっと笑い、足を組んでこちらを見ている。